地域の精神科医療福祉のよりどころとして
当病院は昭和3年の開院以来90年以上に亘って、一貫して地域に根ざした精神科の病院として機能してまいりました。
さらに近年では精神科救急医療、認知症疾患医療センター、無料・低額医療、訪問看護など、その時代や地域が必要とする医療福祉活動にもいちはやく取り組んできました。またこのような医療福祉活動を行う上で欠かせない、近隣の住民の方々との交流や他の医療機関との連携も積極的に行っております。
現代社会が益々複雑化してストレスが増大し、かつ高齢化の一途をたどる中で精神科の医療や福祉の重要性や期待度は今後ますます高まっていくものと思われます。今後とも今まで以上に患者様、地域から信頼される病院を目指し、役職員一丸となって邁進してまいります。
より質の高い医療サービスを目指して
公益社団法人岐阜病院の理念は「真心をこめた医療サービスの提供」です。これは長きに及ぶ伝統と、それに安住することのない不断の改善が相俟って実現するものと考えます。そのためには医療を取り巻く現今の困難な情勢の中でも、常に患者様のために何ができるかを我々病院で働く者達が考え続け、活き活きと創意工夫に努めると共に、感度の高いアンテナを張って外部に目を向けて、地域や関係諸機関の思いを受け止めることが必須です。
そして社会の変化に即応できる病院であり続けなければなりません。今後とも地域から期待されて、医療サービスを受ける皆様のために常に進化していく病院でありたいと思います。どうかそのためにも皆様の声を当院にお届けいただくようにお願いいたします。
真心をこめた医療サービスを
当院は「私たちは、真心をこめて医療サービスを提供します。」という理念を掲げています。とは言え、「真心」という言葉は、提供している側が言ったとしても相手側にそのように感じられるとは限りません。
私たちがすべきことは、まず当院で提供できる最良の医療を行うことです。その上で、患者さま、ご家族さま、その支援者らが感じている困難さや必要とすることを訊き、それを解決する方法を一緒に考えていきます。これは医師だけでなく、当院の職員全体で取り組むべきことです。また、これはご家族様、福祉職の方々、行政機関の職員などの協力も必要となることでしょう。常に連携をとれるようにしていきます。
このように考え、行動することによって、「真心」が伝わり、患者様のよりよい人生を送るための存在となる医療機関でありたいと思います。